ホールスパイスとパウダースパイス、どう使い分ける?

最近では近所のスーパーでもたくさんの種類のスパイスが並ぶようになりました。スパイスには実に多くの種類があるわけですが、一つのスパイスでも形状によってさらに選択の幅が広がっています。例えばブラックペッパーはパウダー状のものと粒など原型のまま売っているものとがあります。前者はそのまま振りかければすぐに使えてとても便利ですが、後者はグラインダーなどで挽いて使うことでフレッシュでよりスパイシーな雰囲気を味わうことができます。また、粒状のものはホールと呼ばれ、煮込み料理などには丸ごと入れて後で取り出すというのも一般的な使い方です。
ホールスパイスは堅い殻で覆われているので、そのまま使ったのでは本来のスパイシーな成分を十分に引き出すことはできません。前述のようにじっくりと火を通す他、傷つけるなどして成分を引き出すようにするわけです。火を通す際には、弱火で決して急がずにじっくり焦がさないように気を付けることが大切です。一方のパウダースパイスは非常に手軽ですが、その分スパイシーな香りは持続することが難しいので、できればホールタイプを買ってきて使うたびにグラインドするのがおすすめです。とはいえ毎日の調理に取り入れるのであれば、手軽に使えるパウダースパイスと使い分けて利用してみるのが良いのではないでしょうか。香りが多少乏しくなっても彩りを添えるのであれば、仕上げにパッとふりかけるだけのパウダータイプを用意しておくと便利です。
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