肉に合わせて選びたいマスタードいろいろ

マスタードといえば、ケチャップと一緒にホットドッグにつけるものとしてお馴染みのスパイスでしょう。その歴史は非常に古く、人が狩りをして生活を営んでいた時代から使われていたともいわれています。狩りで仕留めた獲物を食べる際、マスタードの種子を振りかけるだけで肉が一層美味しくなり、同時に刺激的な味わいにもなったと想像することができます。
マスタードは大きく分ければ西洋風と日本風のもの(からし)とがあります。西洋風マスタードは原料の辛み成分がマイルドなのでそれほど刺激的ではありません。一方、日本風のマスタード(からし)はツンと鼻にくる強い香りとともに強烈な刺激もあります。そのため、西洋人はソーセージにたっぷりのマスタードを付けますが、日本人はおでんなどに少しだけ付けるというのが一般的です。
また、西洋風のマスタードはペーストタイプと粒タイプに分けることができます。ペーストタイプはイエローマスタードやブラウンマスタードなどが使われており、イギリスやフランスなどそれぞれ独自のレシピがあります。例えばイギリスのマスタードは強い辛みがあってローストビーフにぴったりですし、やや甘くタラゴンの香りがついたドイツマスタードはソーセージをより一層美味しくしてくれます。そしてホットドッグやハンバーガーに使われているのはアメリカマスタードで、イエローマスタードに砂糖やビネガーなどを加えて作られています。ポークチョップの付け合わせにもぴったりです。
この記事へのコメントはありません。