オーガニック=無農薬ではない

オーガニック=無農薬と考える人も多いようですが、実際には若干の違いがあります。オーガニックというのは「有機農産物」の意味であり、化学肥料や化学合成農薬を使用していないということが大前提になります。化学合成農薬は使えなくても、有機栽培で使える農薬を使うことは禁止されていません。オーガニックフードは普通の食材よりも高価ですが、遺伝子組み換えの行われていない種苗を使用していますから、アレルギーなどの症状で悩んでいる人はぜひ試してみることをおすすめします。
オーガニック食材で使用を許されている30数種類の農薬はいずれも天然由来ですから、身体への害も少なく、安心して摂取することができます。無農薬の方が安心なような感じがしますが、香りの良いフルーツ野菜を育てるのに農薬を一切使用しないで消費者まで届けるのは至難の技です。ちなみに「無農薬」という表現は農林水産省のガイドラインでは使用が禁止されています。土壌にいくらかの農薬が残留していた場合、あるいは隣の農地から農薬が飛散することもあるので、「無農薬」と断定するのは不可能に近いです。ですからいたずらに無農薬という言葉に踊らされずに、厳格な水準をクリアしてきたオーガニック食材を選択していれば間違いはないでしょう。毎日口にするものが数年後の健康を形作っているわけですから、少々高くても良い素材を選びたいものです。野菜などの食品を選ぶ際には、「無農薬」よりも「有機 JAS マーク」の付いたものを選びましょう。
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