中医学と薬膳に欠かせない、陰陽の考え方と食品

中医学に置いて、陰陽というのは欠かすことのできない考え方です。宇宙のすべてのものは陰と陽に分けることができ、そのバランスを取ることで正常な状態を保とうとします。食品はもちろん、体も、季節も、時間もすべてのものに陰と陽があり、それらが複雑に組み合わさることでバランスが保たれているのです。
体においては、陰と陽のバランスが崩れると、さまざまな体調不良を引き起こすと考えられています、そのため、体が陰に傾いているときは陽の食品を取り、逆に体が陽に寄っているときは陰の食品をとるというのが、薬膳の基本的な考え方です。
陰と陽は、どちらも体にとって必要なものであり、陰ばかりが続くと体が弱っていきますが、陽ばかりでは逆に体が疲れてしまって休憩が必要になります。このサイクルをコントロールし、バランスの取れた生活を行うことが必要です。体の不調がどうして起こっているのかを判断し、それに対して陽のものが必要なのか陰のものが必要なのかを判断するためにも、やはり中医学の知識は薬膳においても大切なのです。
たとえば、冷え性にしょうが湯が良い、というのは、体が冷えて陰に寄っている時には陽であるしょうがの薬効が期待できます。生薬には、こうした陰と陽のバランスを整えるための効能を利用することで、薬膳の効果を引き出しています。季節の食べ物、旬の食品などは特にエネルギーが豊富であるため、陰と陽のバランスを取る上でも非常に良いとされているのです。
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