食材には体を温める力や冷やす力があった!食品の五性と温性・平性・冷性など

五性というのは、薬膳の基本となる考え方の中でも、食品を「温かさ」で5つに分けたものです。食品そのものの温度ではなく、その食品が体にどう作用するかがポイントになるため、体をどれだけ温めるか、といったほうがわかりやすいかもしれません。五性には「熱・温・平・涼・寒」の5つがあり、それぞれ、体を熱くする・体を温める・どちらでもない・体を冷やす・体を非常に冷やすといった段階的な効果で分類されます。
体の温度は、健康をコントロールするうえで非常に重要です。そのため、体が冷えているときには温める力をもつ温の食べ物、体が熱を持っているときは冷やす力を持つ寒の食べ物を取るなどして、バランスをとっていきます。とはいえ、基本的には極端な体温変化は良くないので、通常は平性の食品を中心に摂るのが一般的です。
それぞれの分類にはいろいろな食材がありますが、例として挙げると、熱としてはとうがらしやコショウなどが有名です。食べると体が熱くなって汗が出る、といった経験をしたことがある人は多いでしょう。温の食材としては、玉ねぎや鶏肉、エビ、ニンジン、などがあります。滋養に良い食品が多く、食べると体がポカポカしてきます。平の食材はたくさんありますが、トウモロコシやイモ類、キャベツ、大豆などがあり、涼の食品としては、ナスやマイタケなどがあります。ナスなどは、昔から体を冷やす食品として有名でしょう。寒の食品はあまり知られていないかもしれませんが、あさりやレンコン、トマトなどがあります。
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