1. HOME
  2. ブログ
  3. 日々の生活に薬膳を取り入れる

日々の生活に薬膳を取り入れる

薬膳は、本来中医学の処方ともいえる方法です。そのため、本当の薬膳を利用するには、専門知識のある人によるアドバイスや調理が必要になります。つまり、体の不調の原因を究明し、それに適切な効果を持つ食材や生薬を適切な方法で調理する、という点において、素人では難しい点もあるということです。そのため、現在では薬膳に関して勉強し、資格を取る人も増えており、薬膳を提供する店舗ではそういった有資格者によるカウンセリングが行われる場合もあります。

薬膳は、普通の食事ではありませんから、本来は自分でメニューを選ぶのではなく、薬膳師などに体の状態と希望を伝え、それに合わせた料理を提供してもらうのが正しい利用法です。しかし、なかなか日本でそこまで本格的に薬膳を活用する人は少ないですし、場所も限られています。ですから、日常の中で薬膳を意識した食生活をする、というのも非常に大切な健康法といえるのです。

もともと薬膳は体内の五行のバランスが崩れたところを、五味・五性などを利用して食材を選ぶことによって整えることを目的にしているものです。特定の内臓の疾患、などといったピンポイントの処置は出来なくても、最近体の冷えが気になるから、温まるものを食べよう、とか、お腹の調子が良くないから胃腸を整えてくれる食品にしよう、というのも、薬膳の第一歩です。資格取得までいかなくても、この食品には体を冷やす働きがあるだとか、気持ちを落ち着かせる効果がある、といった効能をひとつひとつ知っていくことで、日々の食生活を改善することができるでしょう。これも薬膳の活用法のひとつなのです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事