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インドのお茶チャイの歴史的背景と紅茶との違いとは

インド料理を食べるとよくチャイが出てきます。チャイは、紅茶を水とミルクで煮出した甘いミルクティーのことです。インドのお茶であるチャイは、生姜やシナモン、カルダモンそしてクローブなどの香辛料が入っているものだと勘違いしている人がよくいます。もちろん、インドのお茶として、香辛料が入ったマサーラー・チャイが有名ですが、必ずしも香辛料が入ったものがチャイというわけではありません。

チャイは、鍋ややかんを使って、まず水から紅茶を煮出したあと、大量のミルクを入れてさらに煮出し、最後に砂糖を入れて出来上がりです。この紅茶を煮出す方法から、インドが長い間イギリスの占領下にあったことがうかがえます。インドは、誰もが知る紅茶の産地ですが、質の良い紅茶は、全てイギリスに送られてしまうので、インドの人は粉々になった埃のような茶葉を使ってお茶を入れる必要がありました。この粉々になった埃のような茶葉のことを「ダストティー」と呼び、このダストティーを楽しむ方法として、チャイの淹れ方が編み出されたのです。

普通の紅茶は熱湯を注いで蒸らしてから、カップに注ぎますが、チャイはお鍋の中で数分間、お湯がぐつぐつ煮えたぎるようにさせますから、出されたお茶は大変濃いものです。

また普通の紅茶はカップに注いだあと、お砂糖やミルクを入れますが、チャイの場合は、お鍋の中に香辛料やミルクや砂糖を投入していきます。カップに注ぐときには茶こしを使って、お茶っぱや香辛料を取り除くという相違点があります。

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