ダストティーから始まったチャイの歴史を見てみよう!

インド料理に欠かせない存在のチャイですが、そもそもチャイが飲まれるようになったのは、19世紀になってからのことです。イギリスは、当時植民地として統括していたインドのアッサムという場所で、プランテーションを作り、自国へ送るためのお茶を栽培し始めました。
こちらで採れたお茶はイギリスに送られるわけですが、もちろん良質なお茶はイギリスに送られるので、インドの人々が飲むことはできません。インドの人々の元に残るのは、「ダストティー」と呼ばれる型落ちした茶葉のみです。ダストティーは、読んで字のごとく、くずになった埃のような茶葉のことです。そのためダストティーだけで飲もうとすると、苦味が強くて到底飲める代物ではなかったので、その苦味を緩和するために、ミルクや砂糖、香辛料を入れることにしました。これがチャイの始まりで、今ではインド料理といえばチャイと言われるほどの存在となっています。
チャイの歴史を見てみると、イギリスの統治下で、インド人の知恵から誕生したということがわかります。砂糖やミルク、香辛料がたっぷり入ったチャイは、お酒をあまり飲まないインド人にとって、欠かせない飲み物となっています。
現在では、さすがにダストティーではなく、チャイに適した茶葉も流通しており、それを使って提供されるチャイは最高に美味です。コツさえ掴めば、私たち日本人でも簡単に作ることができますから、ぜひご自宅で作ってみてください。
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